プレイ回想記2 〜旅先の小さな町の場合〜



「サファイア…」
「終わったな」
洞穴内に、声が響く。今――自分達は、竜王を倒した。

息をついて、仲間を振り返る――ここまで一緒に戦い、神にさえ刃向かってくれた人達。ネメア様、オルファウス様、ルルアンタ――そして。
傍らに立つ、大きな影を見上げる。初めて会った時から、自分の支えになってくれた人。その笑みに釣られて、ようやく肩の力が抜けた。

これからも、一緒に旅をしてくれないだろうか――ずっと、ずっと。



――と、うちの主人公が思ったか否かは知りませんが。
暗転後の映像は、どう見ても、ロストールの謁見の間でありました。


  …ゼネテス、居ませんけど? 女性ばっか4人ですけど?

後から出てくるのか、と首を傾げる内に、画面はティアナ様のお部屋に。
ここに至って流石に私(管理人)も気付く。


  …これ、ティアナ様エンディング?

  いや…ティアナ様、一緒に旅してませんけど?
  て言うか、さっき王妃様が貴公子とか何とか仰ってたけど、どゆ事?
  うちのサファイア…女の子なんですけど?


目を瞬かせる私の前で、ティアナ様、衝撃の独白。

「ゼネテス様は旅に出てしまわれたし…」


  はぁ?…サファイアを置いてか!? 止めてくれるっつったじゃん!


愕然とする私の脳裏に、不意に光景が蘇る――あれは、確かスラムの通り。

「これからお前をデートに誘おうと思ってたのに、ティアナに先越されちまったか」


  …まさか、アレでティアナ様に負けたと思って傷心の旅に出たのか?
  或いは主人公に負けたとか思って?
  待て、ちょっと待て! せめて私の主張を聞いてから旅立て!

  うちの子はノーマルだ! 百合じゃない!!


…とか絶叫している間に、サファイア登場。


  ………。
  ………………………。

  いっか、百合でも(早っ!)
  だってティアナ様可愛いんだもん。「お姉様」って言って下さるし♪


そうだ、ティアナ様、今度ルルアンタも連れて来ていいですか?
…ええ、前にお話しした子です。きっと仲良くなれますから。
それで3人で、あの風来坊の悪口言いながら、帰りを待ちましょうね…。




お約束・女同士ED。この後しばらく女の子EDが続いたので、すっかり女殺しの印象が定着しました。
個人的にはエリス様EDが欲しかったです。密偵になるとか。その位通い詰めたんだけどなあ。



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