第3週:シリアスが続いた反動


〜やっぱり基本はこれですよ〜
(舞台:王女殿下を訪問する前のリューガ邸)

「…ひとつ聞く。俺がお前の意志を尊重すると心の片隅にでも思うか?」
「(毎回「欠片も思うかそんな事」と即答してはやり込められているので、意表を突いてやりたい)えーええ、心の底からそう信じてますの事よ!」
「………………………」
「…何よ、そのゴブリンが豆鉄砲でも喰らったみたいな顔」
「セバスチャン、こいつをつまみ出せ。俺とした事が別人と気付かないとは不覚だった。まさかこの世に、あの小娘と同じ顔が二人以上居るとは思わなかったのでな」
「ちょっと待て! どっからどう見ても私だろうが!」
「ああ、触る時は気をつけろ、モンスターが化けているのかも知れん」
「そんなモンスターが居るか!」
「尤も、本物もモンスターと大して変わらんがな」
「どーゆー意味だテメエ!!」


※「レムオン様は照れているだけでございますよ…」byそれでも一応巨大なゴミ袋を用意する執事





〜世間知らずでいざ勝負〜
(舞台:ロストール王城ティアナの居室)

「本当に、レムオン様とサファイア様は仲がよろしいですね。ティアナもレムオン様の妹に生まれればよかった、そうしたらサファイア様と姉妹になれましたのに」
「物好きな事だ。こんな女で良ければ、カードも添えて差し上げよう」
「何だとこの―――」
ガツッ。
「〜〜〜〜〜!!」(足踏まれた)
「(涼しげ)まったく、妹などではなく只の友達なら、どんなに気が楽な事か……」
「サ、サファイア様……」(慌てつつも、こんなコミュニケーションが羨ましいと思っている)


※私の書くティアナ様は世間ずれし過ぎ。まあ一人っ子だし孤独な生い立ちだしいいかな。





〜黙ってこれでも食べてみろ!〜
(舞台:王都ロストール)

レモンの香りを効かせた、ふわっふわのスポンジ。
柑橘の皮の砂糖漬けをたっぷり混ぜ込んだクリーム。
ロールケーキに仕立てて、紅色のアイシングを細く細く絞り出そう。

剣しか使えない女だって思ってるでしょ。
残念でした、小さい頃から家の料理は全部私が作ってたのよ。
小麦挽きから出来るのよ。パン向きにするのもお菓子向きも、自由自在なんだから。
美味しい卵の見分け方だって知ってる。
乳搾りも、果物の砂糖漬けさえもお手の物。
一から作ったこのケーキ、どう?
王宮の料理人にだって負けてないでしょう。

あんたの驚く顔が目に浮かぶ。
きっと「何処で買ってきたんだ」って言うでしょうね。
ホントやな奴。
でも今回は私が全部作ったんだもの、文句なんか言わせない。
毒? 入れてないわよ、私の腕が正当に評価されないじゃないの。
だから偶には安心してもの食べてみなさいよ。
…私も、偶には素直に言ってあげるから。

“お誕生日おめでとう、わたしのお兄様”


※web拍手でご提案下さった方、どうもありがとうございました(*^^*)


 



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